ピーター・F・ドラッカーは、マーケティングとは、
「営業をしなくてもいい状態にすること」と定義しています。
「営業を無くすこと」これがマーケティングの究極の目標だと思います。

でも、これはなかなか難しい。現実にはね。

じゃあ、どうすれば、お客様が勝手に買いたくなる仕組み、売るのではなく、売れる仕組みを作るためにどうすればいいかですが、いくつかポイントがあると思うんです。

まず、一番重要なのはお客様の立場に立つ。

これは当たり前のことです。

お客様の立場に立つ。

じゃあ、具体的にどうやってお客様の立場に立つのかというのは、私どものコンサルティングの場でも実践している、マーケティングのための「WIN-WIN7ポイント」「差別化3ポイント」「広告トーク3ポイント」。こういった具体的なノウハウ、手法を使って、お客様の立場に立っていく。

それで具体的なアプローチをしていく。そこで他との違いを打ち出していく。これがマーケティングの具体的な活動だと思います。

たとえば、「WIN-WIN7ポイント」。

7つとは何かと言うと、まず1つ目は、ターゲットです。

ターゲットというのは、自分の本当の相手は誰ですか。それは、個人名でできるだけ考えていきましょう。具体的な個人をイメージするこれが重要と言っていました。

2つ目はNEEDS(ニーズ)。

ニーズとは、ターゲットである方、例えば、Aさんが具体的に困っていることを発見してください。 困っていることがわかれば、これが答えですよ、解決策ですよということを提示できれば 「ありがとう」ということで、WIN-WINの関係が成立します。

3つ目はWANTS(ウォンツ)。ウオンツとは、これがあればうれしいという話です。

お腹が減って死にそうなときに、ロールケーキを一切れ、「おいしいですよ」と渡されても、もちろん、有難いですが、「いや、今はちょっと違います」という話です。

ところが、おやつの時間とか、何か食事した後のデザートとかに出てきたら、「ああ、うれしい」になります。

ですから、ウォンツというのは、相手が本当にうれしい、満足、感動、喜び、幸せ、そういうことを考えるということです。

<ニーズ>と<ウォンツ>は言葉の意味が非常に似ています。マーケティングの知識として絶対に覚えておきたいニーズとウォンツの違い。

困ること、NEEDS(ニーズ)。

満足すること、WANTS(ウォンツ)。

これは方向性が全然違います。マーケティングでは、ここをしっかり押さえておきましょう。

事例で言うと、

普通の乗用車というのはニーズ商品です。車がないと生活困る。仕事に困る。

では、ウォンツ商品は、例えばフェラーリ。

これは必要性があって乗るんじゃないんです。やっぱり、ウォンツ、満足度を上げるために乗るもの。

これが、ニーズ、ウォンツの違いです。