今から、簡単なイメージトレーニングをやってみましょう。

ここに「的」があります。皆さんが、アーチェリーの選手だと思って、この的を目掛けて弓矢を打つ。どうやったら、命中率が上がりますか?

命中率を上げるためには、2つの方法があります。
1つ目は、「腕を磨く」。何度も練習し腕を磨けば、命中率は上がります。
もう1つは、「コンディション」です。試合当日までのコンディションをしっかり作っていく。そうすれば、当然、腕が良ければ命中率は上がります。

では、イメージトレーニングをしますね。
目をつぶって、まず「的」を、自分の頭の中にイメージします。そして、頭の中で矢を放つ・・・この練習をします。2回やってみてください。
しっかり「的」を見てください。グーッと見てください。目をつぶって、弓をギューっと引き、頭の中に描いた「的」に狙いを定めます。そして、ピュっと矢を放つ。飛んでいく。そうしたら、真ん中に当たる。

もう1回やりますからね。
目をつぶったまま、弓を思いっきり引きます。狙いを定める。しっかり目をつぶっていてください。そして、矢を放とうとした瞬間・・・。
ハイ、ここで、目を開けてください。矢を放とうとした瞬間、この「的」がいきなり揺れだしたら、どうですか?

当たるはずがないですね。
揺れる「的」には当たらないんです。「的」が揺れるだけではなく、ぼやけている、かすんでる・・・。挙句の果てには、ない・・・。当たるはずがないでしょうね。

ここで言っている「的」というのは、「目標」、「理想」、「志」を象徴したものです。ゴールです。目的です。それが揺れている、ぼやけている、かすんでいる、ない。そんな目標、達成するはずがないでしょうね。

「ゆれる的には当たらない!」

では、どうすればいいか?
会社の目標を、どうすれば本当に定まった、揺れない「的」になるのかというと、それは、自分が本気で「よし!これやろう!」と思うことです。
たとえば、上から「これ、やれ」と言われる。ノルマ的にプレッシャーかけられる。それでは、本当に定まっていると言えません。「絶対、これを達成するんだ!」という思いを持っているかどうか・・・これが一番大切ですね。

経営トップの皆さんは、「的」が定まっているとします。でも、チーム全体を考えたらどうですか?

弊社株式会社アデイナス、クライアントの社長の「的」は、しっかり定まっています。
しかし、幹部に聞くと・・・
「いやー、売上目標?大体これくらいです」との返事が多い。
目標に「大体」って、ありません。目標というのは、きっちり決まったものです。数字で、しっかり表されるものです。「大体1000万円くらいかな?」ということは、曖昧でしょ?
目標が曖昧ということは、現実の行動も曖昧、あやふやになっていき、結果も曖昧・・・。曖昧とかぼやけているというのは、曇っている、霞がかかっている状態です。暗中模索、五里霧中で、道を歩むのは大変です。本当に定まってないと、そういう状態です。

たまに「目標?えっ、目標なんかうちありましたかね?」というスタッフもいる。それで上手くいくずはありません。「的」を定めることが大切です。仲が良いからチームワークがいい、チーム力があるではなく、厳しいことも言い合い、互いに「目標」に向かって切磋琢磨しながら成長していく。

だからこそ成果が挙げられるのです。